税と公債の中立命題から見える資本主義経済の本質
「税と公債の中立命題」
こんな経済理論がある。
この理論から、資本主義経済とは
何たるかが見えたと感じている。
わかりやすくまとめたのでお役に
立てれば幸いだ。
税と公債の中立命題の概要
①増税と同等額の公債(国債)の発行
は理論上は経済に同じ影響を及ぼす
という考え方
②消費、投資を刺激する財政支出
を賄う方法として増税と公債発行
は同じ経済的効果を持つという
問題点
①そもそも、大衆が論理的な思考
や行動をすることの方が少ない
②一時的に景気が刺激されても
将来的な税負担が増える事実は
変わらない
③つまり、将来への不安が強まる
④なので総消費に与える影響は
限定的になる
⑤未来を担う世代に負担の
しわ寄せが行ってしまう
⑥日本の場合なら増税したい
官僚に都合が良い理論ではな
いだろうか?
⑦国民生活を無視した増税で
景気が悪化する可能性の方が
高い
結論
①この理論は政府の財政政策
という観点からのみ考えられ
ている
②つまり、国民生活という観点
では考えられていない机上の空
論に見える
いや、そもそも資本主義経済とは
そういうものかもしれない
補足
①金融政策、財政政策における理論
の多くは国民の実生活や消費や投資
行動と乖離することが多い
②経済学者や政策立案者が提案する
理論や政策が多様な生活背景を持つ
大衆の実生活やニーズと完全一致す
ることは稀
これは永遠の課題。
資本主義経済が存続する限り
永遠に続くジレンマなのかも
しれない。
シンプルに言えば、経済学者や官僚
と大衆の生活背景や考え方や行動原
理が大きくかけ離れている。
これは、資本主義経済が始まって
から今日まで変わってない。
このような事実だけ見ても・・
資本主義経済とは
それそのものが権力
これが本質なのかもしれない。
ゆえに、我々大衆が資本主義経済
という権力を適切に監視、批判出
来る賢明さを身に付けなければい
けないと思う。
与えられた権利を主張するのでは
なく権力の本質へ積極的に参加す
る行動力が求められる。
「資本主義経済」
我々が死ぬまで存続するだろう
絶対的権力構造の上で生きるた
めに必要なことはシンプル
学び、成長するしかない。