戦争後の経済について:世界大戦と通貨の強い関係性
戦争後の経済について
わかりやすくまとめた。
戦争が起きると経済はどうなるのか?
この記事を読めば、戦争とカネの関係性
が良く理解出来ると思う。
戦後最初の10円札
ご覧いただいた10円札には
「米国」と書かれている。
左側の国会議事堂の窓には
戦犯の数の十字架
右側の画には、天皇陛下を鎖で
縛り付ける意味があるなんて言
われていた。
この10円札のデザインは当時の国会
でも大問題になった。
陰謀論では片付けられない話だ。
この10円札は約10年使われたが、
戦争に負けるとはこういうことと
いうのが最もわかりやすく学べる
事例だ。
近代における戦争の特徴
①大量の消費
②相手国の生産設備の破壊
たとえば、第一次世界大戦(1914~
1918)はヨーロッパが戦場になった。
戦場になっていない国は物を生産して
ヨーロッパに売れば儲かる。
第一次世界大戦時は米国や日本が
物を作ってヨーロッパで売って好
景気になった。
それは、当時の日本の貿易収支
をご覧頂ければ一目瞭然だ。
第一次世界大戦が始まって貿易収支が
伸びて、当時は大正バブル(大戦景気)
が起きた。
しかし・・
戦争は終わる
第一世界大戦が終われば
ヨーロッパの消費が減る。
国内の生産設備が再開するので、
米国や日本で物を作ってもらう必
要がなくなる。
なので、第一次世界大戦後の
日本は下記のように貿易赤字
になっている。
戦争恐慌(1920)
言わずもがな、戦後は大量に物を作る
必要がないので人手が不要になる。
なので、失業者が増えた。
失業しなかった人達も明日は我が身の
不安からお金を使わなくなる。
失業者はもちろん、失業不安が高まれば
皆が不安になってお金を使わなくなる。
すると、国内で物が売れなくなる。
物が売れず、企業の業績が悪化すれば
さらに多くの失業者が増える。
さらに、皆の不安と恐怖が高まって、さらに
お金を使わなくなる不景気のスパイラルが拡
大することになる。
そうして不景気が恐慌になって、恐慌が
大恐慌へと発展していった。
そうやって、第一次世界大戦後の恐慌
が世界大恐慌(1929)につながった。
金本位制の廃止(1931)
この不景気を退治するために、
政府がお金を使って雇用を生み
出すようになる。
しかし、当時の通貨は金との約束
を交換していた。
にも関わらず、政府がお金を大量に発行
すれば金との交換は約束出来なくなる。
そこで、金本位制が廃止(1931)
されたのだ。
通貨発行戦争
国内経済を立て直すため、各国政府
は雇用を生み出すためにお金を使う
政府がお金を発行して、お金を使えば
通貨安になる。
通貨が安くなれば生産における競争力
が高まる。
つまり、通貨安にすれば安く物が作れる国
の製造業が伸びて、雇用が伸びて好景気に
なる。
しかし、通貨を大量発行しても
通貨安にならないこともある。
日本の場合だと、日銀の黒田総裁の
10年間でお金の量は6倍になった。
(マネタリーベース)
とは言え、日本人の感覚ではお金の量
が6倍でも円の価値は6分の1になった
感覚はないのではないだろうか?
なぜなら、100円は100円のままだと
思っている人の方が多いからだ。
つまり・・
通貨の量が6倍でも、価値がそのまま
ならば丸儲けということになる。
増やしたお金で世界中から資源、株、
不動産を買い漁ってしまえばいいじゃ
ないかということになる。
つまり、通貨発行されすれば儲かる
お金をバンバン刷った者勝ちになる
こういう通貨発行戦争が第一次世界大戦
から戦後恐慌、世界大恐慌に掛けて行わ
れてきた。
そんな脅威から国家(資源・資本・国民)を
守るために「ブロック経済」が作られた。
※ブロック経済とは?
特定の関係国との間で閉鎖的な経済圏
を築き、その他の国を経済的に締め出
す形をとる経済体制のこと
こういう各国の勝手な通貨発行戦争
が第二次世界大戦の一因となった。
(1939~1945)
世界平和に向けた機関の登場
第二次世界大戦後には、世界平和
に向けた機関
国際連合(国連)が出来た。
通貨面の秩序を維持する目的では
国際通貨基金IMF(国連の一機関)
が設立された。
そして、ブレトンウッズ体制が出来た。
(米ドルを基軸とした固定為替相場制)
IMFの目的は、通貨の安定による
世界平和の維持だ。
各国が勝手に通貨発行すると
戦争になる
それを防ぐのがIMFの目的だった。
つまり・・
戦争後の経済は、通貨と強く結びついて
いると覚えておくといいだろう。
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