ロシア法とジョージアのデモに関する事実
2024上半期のジョージア国の情勢について。
現地で事業(投資・実業)を行う事業家の観点
から発信されたリアルなジョージア国の情勢
である。
続きもある。
本記事では、ロシア法に絞る。
◆ロシア法の可決とジョージア国のデモ
上半期における最も大きな出来事は、ロシア法。
▼ロシア法とは?
外国の影響力の透明性に関する法案。
外国から20%以上の資金提供を受けるNGO、メディア
などの団体に対して国への登録を義務付けるもの。
対象の団体、メディアに対して、
”内閣の承認のみ/一存”で制裁可能
この点が最も注目すべき点である。
ロシアにも同様の法律があるため
「ロシア法」と呼ばれる。
▼ロシア法 物議を醸したポイント
・EU、NATO加盟へ大きな悪影響を及ぼす可能性
・外国から資金提供を受ける団体および
関連人物による民主活動の抑圧
・言論弾圧、政治弾圧、報道抑圧、人権侵害に繋がる懸念
つまり
このロシア法が通れば、政府の一存で情報統制、言論抑制
、世論操作、プロパガンダやりたい放題の「権力の横暴」
これがまかり通るじゃないか!
ふざけるな!許せない!
「結局はロシアの後追いではないか!」
このような懸念、反感が起きた。
◆与党多数でロシア法は可決
ロシア法の可決により、現与党はロシア派に
偏っているのではないか?
物議を醸したのが2024年・上半期で最も大きな出来事。
ロシア法が可決されたことでジョージアのEU加盟の
可能性はほぼ潰えたんじゃないの?と見られた。
EU、NATO加盟を望むジョージア国民は多い。
ゆえに、ロシア法に対して多くのジョージア国民
が反対した。
「ロシア法が可決されるなら
ジョージアのEU加盟は論外」
EU側も、こう明言した。
実際に、ロシア法の可決でジョージアが
EU・NATOに加盟する可能性は低くなった
と言える。
確かに、アメリカにも同様の法律はあれど、
国会全体の承認が必要なため大きな反発は起
きなかったようだ。
◆ジョージア国内でロシア法に対する
デモが起きた最大の要因
「対象の団体、メディアに対して
”内閣の承認のみ/一存”で制裁可能」
というポイントにあるだろう。
それが、日本でも報じられた
ジョージアのデモ。
あくまでデモ(抗議活動)
暴動ではない。
具体的には、反対の声を掲げて街中を
闊歩するという非暴力的なデモンスト
レーションである。
(トビリシ市内の建物の壁に”No Russia Law”
と描かれた落書きなどもあるが・・)
あくまで「デモ」であって「暴動」ではないと
いうことは認識してほしい。
「ジョージアは凄い事になってるようですが?」
「ジョージアで暴動が起きて怪我人が出たの?」
「ジョージアって大丈夫?」
これらの質問に対する答えは、大丈夫の一言。
◆さらに言うなら・・
デモに参加した多くのジョージア人は
内容を知らずにデモに参加していた。
例えるなら・・
サッカー日本代表が勝って大騒ぎしているけど
選手の名前やサッカーのルールは良く分からない
サッカーのルールも良くわからない
阪神タイガースが日本一になって大騒ぎに
参加しているけど野球にあまり興味がない
いわゆる、ノリだ。
暴力的で過激な言動に走る人達も一部いる
これは事実。
しかし、それはどこの国も同じことだ。
そのごく一部の過激な言動だけを切り取って
ジョージア全域が内戦状態になっている
と誤解するようセンセーショナルに報道するのも
今に始まったことではない。
もう一度言うが・・
「デモ」と「暴動」は全く別物だ。
正確には、トビリシ市内が暴動によって
内戦状態に陥っているわけではない。
ジョージア国内でデモ(抗議活動)が行われた
というのが事実だ。
◆この記事を読んで・・
・ジョージアは面白い
・ジョージアは安心
そう思えるようになってほしい。
そして、安心してジョージアの銀行口座
を開設して投資やビジネスにチャレンジ
してほしい。
資産疎開法【実践】プログラムでは、
その後押しをしている。